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バリオス クラッチ板交換

さて、今回はバリオスクラッチ板の交換作業になります!

 

費用を抑えての作業なのでクラッチ板は汎用品を使用します。


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汎用品の安物なのでまずは交換部品の検品。

厚みの差や、歪み等が無いかしっかりと調べます。

不良品によって内部から破壊される事は事前に防ぎましょう!

検品ができたらしっかりとエンジンオイルを塗って準備をしておきます。

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クラッチ板(フリクションプレート)は出番が来るまで汚れが付かない様にして待機しててもらいます。

 

バリオスの場合はサイドスタンドの状態で作業すればオイルを抜かなくてもいいので私はサイドスタンドで作業します!

 

 

外周のボルトを取り外し、配線を切らない様にマイナスドライバー等をカバーと胴の隙間に軽く叩き込んで開きます。
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クラッチカバーの二枚おろしが完成したら、パンタジャッキ等で皿に使います!

スプリングを汚れを付けない様にカバーの中に入れて保管しておきます。
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取り外しの際にはスプリングの劣化も確認しておいた方がいいです。
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規定は 33.6mm らしいので

現在33.2mmですので再使用可能です。

※規定より1mm劣化したら交換しましょう!バリオスの場合は32.6mmになったら要交換です。

 

基本的には交換が必要になるほど劣化は進まないので全てのスプリングが同じ幅なら再使用する場合が多いです。

私の個人的な意見ですが、10万キロで交換のペースで問題無しだと思います。

 

続きまして、旧クラッチ板を抜き取っていきます。  

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金属のプレートはツルツルと穴空きの2種類あるので間違えない様にしましょう。

クラッチが熱を持ちプレートが焼けている場合や、歪みが発生している場合は交換しておきましょう!

 

※ハウジング類を裸にしたらマスキング類でゴミの混入を防ぎなから古いガスケットをカッター等で綺麗に取り除きます!

 

ここで始めにオイルを塗っておいたクラッチ板をはめていきます。

 

今回はプレートも再使用します。

フリクション→穴空き→ツルツルの順に取り付けていきます。

最後のフリクションプレートは1つ溝をずらして入れてください!

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ここまで組んでからハウジングに凹み印があるのでカバーの凹み印に合わせて蓋をします。

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合わせ印を確認して、しっかりとボルト類を取り付けて完全です!

 

ここで大失敗に気付きました。

上記でガスケットの除去と書きましたが私は忘れていました…。

汚れが入ると困るので早めにやりたかったのですが…

とりあえずマスキングと薄いウエスで養生して旧ガスケットをカッターで削ぎ落として面を綺麗にします!

 

この後で新品のガスケットを取り付けるのですが、裂けたり折れ曲がりに細心の注意を払って取り付けてください。 

 

交換完了後にエンジンを少しだけ掛けてから古いオイルを交換して終わりにしています。

この時に使用するオイルは安いオイルを使用しています。

持論ではありますが新品クラッチにオイルが浸透するまでは負荷を掛けたくないので、車用のオイル等でわざとクラッチが滑りやすい状態を作ってクラッチの慣らしを200km程行ってから再びバイク用のオイルに交換するようにしています。